2014年01月21日

間取りを考える前に

古い家を壊して建て替える場合も、新しく土地を手に入れる場合も、家を建てようと意識し始めると、誰しも最初の情報として、本屋さんに行く人も多いのではないでしょうか。

「間取りのいろいろ」とか「モダン○○特集の家」とかの雑誌をいっぱい買って「あっ!こんなのいいなあ〜」「へえ〜○○千万でこんな家が出来るのか・・・」とか・・・・・
雑誌から得る情報は湧水のごとく次から次へ「夢」を溢れださせます。


また休日を利用して家族そろって住宅展示場へ行き、そこで見るハウスメーカーの住宅もそれなりに心をくすぐります。
「こんな書斎ほしい!」「これやったら家事も楽(ラク)そうやわ〜」と、ますます早く家が欲しくなる衝動にかられるでしょう。


そして、雑誌購読をはじめ、住宅展示場のはしごが何回も続いてくると、少し熱が冷める時期がボチボチとやってきたりもします。あちこちから集めた情報が飽和状態になっていて頭の中がごちゃごちゃ。疲れも手伝って一体何がいいのか自分でまとまらなくて停滞してしまうのです。

「夢」をまとめ上げるのは大変な作業です。

でも、なぜまとまらないのでしょうか・・・・

「センスがない」「建築の知識がないから」

・・・・・違います。


そもそも、雑誌や展示場で得た断片的なものを自分の家に当てはめて、まとめあげること自体無理なのです。
それは丁度、俳優は決まっているのだけれど、「あらすじ」や「台本」がないのでドラマがつくれないのと似ています。


「あらすじ」「台本」の話をしましたが、そうなんです!!
住まい(家)づくりにも、「あらすじ」や「台本」になる「原作」が必要です。


「原作」が決まらない限り、プランを練っても砂の城になってしまいます。

一旦原作が決まったら、役柄や俳優を決めて行きます。「キッチンはこの位置で」とか「玄関はこんな感じに」という風に少しづつ形が決まっていくのです。
プロといえども全く何もないところから家の間取りやデザインを考えるわけではありません。

では原作はどこにあるのでしょうか・・・・。

目の前にあるご自身の土地(敷地)がその「原作」となります。

土地(敷地)には必ず秩序があります。その土地にしか存在しない世界でひとつの秩序、あなただけの秩序です。

設計者はそれを読み取りイメージしていきます。逆を言えばその読み取りをいかに深く正確にしてくかが設計者に課せられた最初のハードルでもあり、腕の見せどころとも言えます。

そう考えますと、土地を手に入れた時点で、家の間取りや外観の半分は決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

しかし土地(敷地)に「良い」「悪い」はありませんから、最終的にはその土地(敷地)に合った、土地の利点を生かした家を考えていくことが基本となります。








posted by ばばちゃん at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | プラン 間取りを考える前に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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